3.0ミリのドリルを準備します。
サドルの両端にハの字に斜めの穴を開けます。メッシュに包まれていますので,直角に曲げるよりも斜めに曲げた方が密着度が上がります。
このようなイメージで先端を5ミリほど曲げて穴に入れます。
ブリッジピンを一つだけ残すと手探りでも位置を見つけやすいかもしれません。
※テイラー系の3ミリの穴あけが可能なギターは上記の方法でははなく,アンダーサドルピックアップのプラグが2.5ミリなので,上から簡単に穴に通す事が出来ます。労力を大幅に簡素化出来ます。
引っ張り出して
まっすぐになるように,先端を引っ掛けてから引いて調整します。
アンダーサドルピックアップの厚みが約1ミリですが上から圧力をかけた時の厚みは約0.8ミリなのでサドルを0.8ほどミリ削る必要があります。この際にサドルの調整もいたしましょう。アンダーサドルが入ってもサドルの底面を完全にフラットに調整することで取り付け後に音が良くなる事も良くあります。
新岡ギター教室WEBおすすめのジグを使うと簡単ですね。サドルを1ミリ削ると12Fでは約0.5ミリ下がります。この際に弦高もある程度調整出来たらいいですね。
6弦側2.5ミリです。
1弦側2.0ミリくらいです。012のライトゲージで弦高を下げる場合と011を使って弦高を下げない場合とではどちらが好みかやってみるのもいいですね。
アンダーサドルピックアップの場合弦の力がかかる必要があるので,もし2.0の1.5などにした場合1弦の音が小さくなってしまう可能性もあります。弦高が低くてピックアップの音がアンバランスの時はサウンドホールピックアップにするのも一つの方法ですね。
エンドピンジャックの2つのねじで穴の距離を調整します。
1ミリ引っ込むくらいの位置に来ればいいですね。
モノラルアウトの場合はカバーの位置がこの位でも問題ありません。
ケーブルが長い場合はエンドピン側で2巻きしておく方法もいいかもしれません。
フックを6弦側のサイドに取り付けました。取り付け面を一度両面テープを使って掃除しておくと木の粉が取れて密着度が上がりますね。
もし電池の線が長い場合もこの袋のところでひと巻きしておくのもいいです。
左からアンダーサドルの線,電池の線,エンドピンの出力の線です。
最後は指で押すだけです。
サウンドホール脇に高めのブレイシングがあるメーカーのギターは取り付けが難しいです。いわゆるAブレーシングというタイプです。
マーチンの16,15,1シリーズはそうです。ヤマハのクラシックギターもそうでした。
普通のギブソンは問題ないのですが,L-00は高いブレイスがあります。
サウンドホールから手を入れて確認してみてくださいませ。
着きました。いい感じです。目立ちませんし。
JOYシリーズはクラシックギターにも付けられます。でもクラシックギターのボディが特に薄くて手が入らない場合はどうしたらいいでしょうか。
85ミリしかありません。手が入らない時にもいい方法があります。
プラグのカバーを外してエンドピンの穴からボディ内に入れてやります。
エンドピンジャックとカバーなしプラグをつなぎます。そしてケーブルを引いて行くと……
うまく行きますね。もしかして普通のボディサイズでもこの方法が楽かもしれませんよ。
トップ板が薄くて固定が悪い時はスポンジの隙間テープを貼るのも有効です。お試しくださいませ。